宮本の現場から

2020.09.20

2日間でわかる宮本の神輿修理 その2

こんにちは!

前回に引き続き【2日間でわかる“宮本”の神輿修理】の本日は後編。

(その1はこちらから)

錺金具の修理から始まり、木地修理や漆塗修理が完了した本体に取り付け、完成するまでをご紹介します。

 

④「錺金具修理」

屋根の大鳥をはじめ、神輿の様々な箇所に取り付けられる錺金具もすべて取外し解体を行います。錺金具は真鍮・銅や鋳物製。経年劣化で、歪んだり緑青が出てしまった錺金具はすべて手作業で修理を、欠損してしまっている錺金具は新調していきます。

 

⑤「鍍金修理」

修理が完了し、既存鍍金の剥離をして地金の状態になった錺金具に鍍金を施します。単に鍍金と言っても奥が深く、下地に銅や銀鍍金を施す拘りがあり、求める深い艶がある濃い金色を出していきます。ニッケル鍍金など手間が掛からない方法もあるかもしれませんが、謹製当初の姿に戻すために妥協出来ません。

 

⑥「錺金具取付」

鍍金が完了した錺金具を木地・漆塗修理が完了した本体に取り付けていきます。元々金具が取り付けられていた釘穴はすべて埋めた後に、改めて下穴を開け、真鍮釘・ビスで手作業で取り付けていきます。また、ここで彫刻類や垂木などの木地部品も取付を行います。

 

⑦「組上げ・飾付」

強度・安全の確認などを行いながら組上げを行います。

台輪(土台)の上に鳥居や囲垣を据え、堂を載せその上に桝組を載せます。さらに芯棒を据え付けて屋根を載せます。最後に、大鳥や小鳥などの離れ物を取り付けます。そして飾付の際に、飾紐、鈴、駒札を取付て完成となります。

 

工程は以上となります。

あえて簡略にまとめた内容で説明させて頂きましたが、如何でしょうか。

今年はまだ神輿を見ていないという方も多い中、神社などに飾られている神輿を見に行って頂ければ嬉しいです。もちろん弊社店頭にも飾ってあります。また神社や町会役員の皆様は、蔵の整理清掃などを行う機会もあるかと思います。その時、私達を呼んで頂ければ点検もしますし、保管方法のお話もさせて頂きます。

また神輿を担げる日常になった際、より盛大に祭礼が行るように、、、今から神輿の話をしましょう!

 

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