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アーティストインタビュー
ケニー遠藤 昔からある日本の"伝統"は本当に良く出来ており、すばらしいものだと思います。
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和太鼓との3つの出会い
──昨日の公演(「Mind, Body, and Spirit」4月30日/南青山MANDALA)は本当にすばらしかったです。とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。

ケニー遠藤氏 どうもありがとうございます。

──ケニーさんの和太鼓には、和太鼓の趣や和のインスピレーションを感じながらも、どことなく自由な空気、「和太鼓」として収めてしまうにはもったいないような、パーカッションとしてのおもしろさもあるように思いました。大学生の時には民族音楽を専攻されていたと伺っていますが。

ケニー遠藤氏 はい。専攻は実は政治学だったんですが、民族音楽も少しやっていました。UCLA(カリフォルニア州立ロサンゼルス校)の時ですね。和太鼓に出会ったのはその頃です。その後、日本での滞在を経てハワイに帰り、ハワイ大学のマスターコースで本格的に民族音楽を勉強しました。助六太鼓の「四段打ち」という曲について、古くからいらっしゃるメンバーの方々へインタビューをし、論文を書いたりしました。

──初めて和太鼓に触れたが、UCLAの時だったのでしょうか。

ケニー遠藤氏 和太鼓には、小さい頃から二世ウィークフェスティバル(ロサンゼルスのリトル東京で年に1回開催される日本文化を紹介するお祭り)で行われる盆踊りなどで聞いていましたが、"出会い"と呼べるような体験は別に3つあります。
最初は、1973年にサンフランシスコ太鼓道場の演奏を見た時です。これにはとても感動したのを覚えています。当時アメリカで組太鼓をやる団体は、1968年創設のサンフランシスコ太鼓道場、1969年創設のキンナラ太鼓の2団体だけでした。キンナラ太鼓は大学の在ったロサンゼルスにありましたので、私は先ずはキンナラ太鼓へ通いました。ただその頃のキンナラ太鼓はお盆の時しか活動していなかったんです。大学を卒業してからは、日本から来た先生がいるというのも聞いていたので、サンフランシスコ太鼓道場の方へ通い始めました。そこには4年間いましたね。

──初めてみたサンフランシスコ太鼓道場の演奏は、ケニーさんの目にどのように映ったのでしょうか。その時の印象などお聞かせいただけますか。

ケニー遠藤氏 "響き"でしょうか。聞くのではなく、体で感じる、骨まで聞こえる(笑)ような感じで、これはもうやらなくてはと、とにかく思いました。それまでは、小学校の時にバンドでスネアドラムなんかをやり、中学校に入ってオーケストラ、その頃ロックでドラムセットを始めて、高校の時には、オーケストラ、ロックバンド、それと自分のバンドもやってたりしました。まぁ、なので洋楽のドラムをずっとやっていたんですけどね。だから、太鼓自体が好きだったというのもありますけれど。また、田中誠一さん(サンフランシスコ太鼓道場の創設者)は、何と言ったら良いのか結構日本風の道場を実践しているんです。だから演奏そのものだけでなく、行儀なんかもとても厳しく、そこら辺が和太鼓の演奏に表れていたように思います。

──それが"3つの出会い"の1つ目だったのですね。2つ目はどのような出会いだったのでしょうか。

ケニー遠藤氏 徳島の阿波踊りです。二世ウィークフェスティバルではないのですが、1976年にロサンゼルスで特別なお祭りがあった時に、徳島から阿波踊りが来て踊っていたんです。これがまた華やかで、その行列の後についてもうずっと聞いていました(笑)。そして3つ目が、1977年、ロサンゼルスで観た歌舞伎の「連獅子」です。メインの演目は「俊寛」だったのですが、「連獅子」の出囃子がもうすごくて、日本に行ったら絶対やりたいと思ったんです。私は日本で(11代目)望月太左衛門師-その後(4代目)望月朴清になられますが-お囃子を教えてもらったのですが、その襲名の時(1988年)に歌舞伎座で「連獅子」の太鼓をやらせていただいたんですよ。

──へぇ、歌舞伎座の舞台に立たれたご経験があるのですね! 歌舞伎座の舞台に立つというのはやはり特別なことだと思うのですが、感慨も一入なのでしょうね。

ケニー遠藤氏 はい。もうドキドキです。
歌舞伎では、黒御簾でも何度かお手伝いをしたことがあります、日本に住んでいた頃なんですけど。歌舞伎座公演の「鷺娘」でお休みが出てしまった時、代役として3枚目の鼓をやらせていただいたことも1度だけあります。裃着けての出だったのですが、これも本当にドキドキでしたね(笑)。
1・2年のはずの日本滞在は気がついたら10年に
大太鼓の演奏──ところで、ケニ―さんが日本に来られたのは何年でしたでしょうか。

ケニー遠藤氏 1980年です。最初は1年か2年の予定で。

──それが10年間いることになるのですね(笑)。

ケニー遠藤氏 はい。1990年まで日本にいました。もう少しいよう、もう少しいよう……と、あっという間の10年間でした。というのも、太鼓を勉強すればするほど、分からないことがまたどんどん出てくる。今年で太鼓を始めて36年になりますけど、まだまだ知らないことがあり、これから勉強したいことがいっぱいあります。昨日のライブでも鼓の音、太鼓の打ち方、笛、作曲……、素人な感じがしてしまって(笑)。

──ええ!? 全然そんなことは感じませんでしたが。

ケニー遠藤氏 本当にきりがないです(笑)。

──日本では先ずどちらに滞在していたのでしょうか。

ケニー遠藤氏 最初は長野県です。長野の御諏訪太鼓を勉強しました。アメリカで私が太鼓を教えてもらっていたサンフランシスコ太鼓道場の田中先生は長野の出身で、強い影響を受けたのは御諏訪太鼓だったようです。ですので、田中先生の紹介で(御諏訪太鼓の)小口さんのところへ行きました。それから1981年には東京へ行き、(昨日のライブにも来てくださいましたが)望月左武郎先生に付きました。望月先生は助六太鼓第1期メンバーの一人です。もちろん、日本太鼓道場の藤舎清成さんや大江戸助六太鼓の小林正道さん、石倉義久さんと助六太鼓は、この4人の方がつくったのですが。実はサンフランシスコ太鼓道場にいた頃、御諏訪太鼓と助六太鼓は演奏したことがあったのですが、日本へ来て本場でやれたのは私にとってすばらしい経験になりました。それから、江戸里神楽の丸先生(丸謙次郎師)のところへ通いました。助六太鼓の望月先生が池袋に住んでいて、丸先生も池袋にいたんです。そんなご縁で、また江戸里神楽にも興味があったものですから、若山先生のところにも通うようになりました。それが1982年です。

──同じ和太鼓を習うのでも、アメリカと日本では何か違うものを感じられたことはありますか。

ケニー遠藤氏 そうですね、ハワイ大学で三味線をやっていたこともあるんですが、例えばアメリカでは、「私は3年三味線をやっています」と言うけど、日本では、「私はまだ10年しかやってない」と言います。アメリカでは、"My way"、"Indivisualistic"、自分の道を自らつくっていくことが尊敬される。日本では今まで通り、その中でやらなきゃならない部分がある。

──なるほど。特に邦楽界ではそういった部分もあるかも知れませんね。師弟関係などでも。

ケニー遠藤氏 そう、アメリカでは、先生も生徒も"イコール"だけど、日本にはそこにいろいろなシステムのようなものがある。

──ケニーさんはそれを実際に日本に来て体験されたわけですが、そのようなことで戸惑いを感じられたことなどはあるのでしょうか。

ケニー遠藤氏 私の場合は日本の古いシステムが良くて、それを学びたくて来たので、日本でいろいろなものを習って今度はアメリカにそれを持って帰りました。でも、アメリカでも生徒さんから"先生"と呼ばれますが、ちょっと違和感がありますね(笑)。日本だと、生徒は先生のことを尊敬して一所懸命やるし、先生もその責任を感じている、お互いにそういった思いがあるのですが、アメリカではちょっとそういったことは薄いかな、と思います(笑)。また、アメリカでは自由さと言うか、クリエイティブで、作曲にしてもいろいろなやり方があっておもしろい。また日本では基礎、"音"がしっかりと出ているか、ちゃんと腰で打っているかなどの基礎が勉強できるように思います。

──ケニーさんは、和太鼓に自分のルーツを見出したと伺ったことがありますが。

ケニー遠藤氏 そうですね。日系の人でも日本語も話せない、日本の文化も知らない人は今では結構います。私の場合、父が日本で生まれて母の両親も日本人なんですが、親戚に会いたくて、また日本の文化を知りたくて日本へ来ました。そんな中でやっぱり和太鼓は自分にぴったり合っていたのだと思いますね。
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